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年代別に見るインプラント治療の注意点
年齢に応じた適切な治療選択と継続的ケアの重要性
インプラント治療は、加齢により歯を失った方にとって、見た目の自然さやしっかり噛める機能を取り戻せる優れた治療法です。しかし、すべての年代で同じように治療が進められるわけではなく、年齢ごとにお口や身体の状態、生活背景も異なります。そのため、年齢に応じた適切な診査・診断と治療計画が大切です。
ここでは、40代から70代以上まで、年代ごとにインプラント治療を受ける際のポイントと注意点を解説します。
40〜50代
歯の将来を見据えた
戦略的な選択を
40〜50代は、全身の健康状態が比較的安定しており、骨の質や量も十分であることが多いため、インプラント治療に適した年代といえます。一方で、歯周病の進行や生活習慣病のリスクが高まり始める時期でもあるため、今後長くインプラントを使っていくための土台作りが大切です。
この年代のポイント
- 歯周病や咬み合わせなど、将来的なリスクも見据えた総合的な診断が必要
- インプラントだけでなく、残存歯とのバランスも重視した治療計画が求められる
- メインテナンスを前提とした長期的な治療視点が重要
この時期に正しく治療をおこなうことで、将来の口腔トラブルを予防し、長く快適な生活を送ることができます。
60代
全身の健康と口腔環境のバランスを整える時期
60代になると、高血圧や糖尿病などの慢性疾患を抱えている方も増え、薬の服用や全身状態がインプラント治療に影響を与えることがあります。そのため、歯科だけでなく、必要に応じて医科と連携しながら慎重に治療を進めていくことが求められます。
この年代のポイント
- CT検査による顎骨の質や量の評価が重要
- 骨造成が必要となるケースも多く、治療期間の見通しを丁寧に説明
- 全身疾患の有無や服薬内容の確認が必須
生活習慣の変化により、歯の健康が損なわれやすい年代でもあるため、治療後も定期的なメインテナンスがとても重要になります。
70代以上
QOL(生活の質)向上のための選択肢として
70代以上の方でも、健康状態が安定していればインプラント治療は十分に可能です。年齢だけで判断するのではなく、日常生活の質を高めるための手段として前向きに考えていただきたい治療です。特に「しっかり噛める」ことが、健康寿命や認知症予防とも関係するとされており、インプラントはその一助となり得ます。
この年代のポイント
- 術前に全身状態をしっかり評価し、体力や麻酔のリスクも考慮
- 通院負担やセルフケアの継続可能性も確認したうえで治療計画を立案
- ご家族と相談の上で、安全性・生活への影響・費用などを丁寧に説明
また、長期間歯を失った状態が続くと、顎の骨が痩せていることも多く、骨造成などの追加処置が必要になるケースもあります。
治療の可否は総合的な判断によって決まるため、まずは一度お気軽に当院までご相談ください。
年齢に関係なく大切なのは「継続的なケア」

どの年代であっても、インプラントを長く快適に使うためには、治療後のメインテナンスと日々のセルフケアが欠かせません。特にインプラントは天然歯と異なり、歯周病(インプラント周囲炎)に注意が必要なため、定期的なクリーニングやプロによるチェックが重要です。
小林歯科医院では、患者さまの年齢や健康状態に応じて無理のない治療計画を立て、術後のフォローアップ体制も整えています。「自分はインプラント治療を受けられるのか?」「年齢的に不安があるけれど大丈夫?」といったご相談にも丁寧に対応いたしますので、どうぞお気軽にご相談ください。