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インプラントのメンテナンスと術後の注意点

インプラントは、失った歯の機能や見た目を補う優れた治療法ですが、「入れたら終わり」ではありません。天然歯と同様、あるいはそれ以上に丁寧なメンテナンスが求められます。インプラントの寿命を延ばし、快適に使い続けるために、術後の注意点とその後の日常的なケアについて、しっかりと理解しておきましょう。
手術直後の注意点
インプラント手術の当日から数日間は、患部の腫れや痛み、内出血などの症状が出ることがあります。これは多くの場合一時的なもので、数日〜1週間ほどで徐々に落ち着いてきます。ただし、無理をしたり、刺激を与えたりすると症状が悪化するこがあるため、次の点にご注意ください。
- 手術当日は安静にし、激しい運動や長風呂、飲酒は避けましょう。
- 食事は麻酔が切れてから。傷口を刺激しないよう、柔らかく冷たいものからスタートしてください。
- 患部を強くうがいしたり、舌や指で触れたりしないよう注意しましょう。
- 処方された抗生剤や痛み止めは、指示通りにしっかり服用してください。
- 傷口の異常な出血や強い痛み、発熱などがあればすぐにご連絡ください。
インプラントを長持ちさせるセルフケア
インプラントはむし歯にはなりませんが、歯茎の炎症(インプラント周囲炎)には注意が必要です。インプラント周囲炎は、進行するとインプラントを支える骨が溶けてしまい、脱落の原因にもなります。これを防ぐには、ご自身でのケアがとても重要です。
- 毎日の歯みがきは、歯茎の境目を意識して丁寧におこないましょう。
- 歯間ブラシやデンタルフロス、ワンタフトブラシなど、補助清掃用具を併用することで、みがき残しを減らすことができます。
- 清掃が不十分になりやすい奥歯やインプラント周囲は、特に丁寧に磨くように意識しましょう。
- ご希望に応じて、当院ではインプラント専用のケア用品や使い方の指導もおこなっています。
プロによる定期的なメンテナンス
セルフケアだけでは落としきれないプラークや歯石は、定期的に歯科医院でのクリーニング(PMTC)で除去する必要があります。インプラントを長く安定させるためには、3〜6ヶ月ごとの定期検診とメンテナンスが欠かせません。
定期メンテナンスの内容
- インプラントと骨の結合状態の確認(必要に応じてレントゲン撮影)
- 歯茎の炎症や出血、歯周ポケットの深さのチェック
- 噛み合わせや歯ぎしり・くいしばりの影響の確認と調整
- 専用の機器を用いたインプラント周囲のクリーニング
- 他の歯や補綴物の異常がないかのチェック
- 小さな異常を早期に発見・対処することで、大きなトラブルを防ぐことができます
インプラント周囲炎に注意
インプラントを支える歯茎や骨に炎症が起きる「インプラント周囲炎」は、インプラント治療後にもっとも注意すべきトラブルのひとつです。
このような症状がある場合は、すぐにご相談ください
- インプラントの周囲が腫れて赤くなっている
- 歯みがきや食事中に出血がある
- 噛んだときに違和感や痛みがある
- インプラントが動く、ぐらつく感じがする
- 膿が出る、口臭が気になる
早期であればクリーニングや薬剤による治療で改善が見込めますが、進行すると外科的処置が必要になることもあります。
インプラントと長く付き合うために

インプラントは、きちんとしたケアを続けることで10年、20年と使用し続けることができます。治療が終わっても「管理する医療」は継続しています。小林歯科医院では、治療後のメンテナンスまで一貫してサポートし、患者さまお一人ひとりのライフスタイルに合ったケアをご提案しています。インプラント治療のメンテナンスでお困りのことがありましたら、お気軽に当院までご相談ください。